子どもに医療保険は必要?2回入院してわかった子どもの医療保険の選び方

「子どもにも医療保険って掛けておいたほうがいいのかな?」
子どもが生まれたら、気になってきますよね。

わが家の子どもたち、2回ほど入院経験があります。
自身が丈夫すぎて入院とは無縁の生活だったため、まさかうちの子が入院するなんて思ってもいませんでした。

1回目は投薬メインで9日間の入院、2回目の入院は手術を伴うものでしたが2泊3日ほど。
1回目の入院では、加入していた医療保険から保険金を受け取ることができましたが、2回目はすでに解約後だったので何もなし。

この経験をもとに、子どもの医療保険について、必要性も含めながらお話ししていきます。

目次

自治体の乳幼児医療費助成制度を確認しよう

多くの自治体で、年齢が0歳から15歳(18歳、22歳のところも)までの子どもがいる家庭を対象に、乳幼児医療費助成制度というものが設けられています。

私の市では、通院1回につき300〜500円(所得制限なし)で0歳から15歳まで。
入院は日額300円で食事代なども含まれています。

入院日額300円で済むということは、10日間入院したとしても入院費自体は3000円。
実際、わが子が9日間入院したときの入院費は2700円でした。

この程度の金額であれば、わざわざ月額を払ってまで医療保険に入る必要性は感じないですよね。

とはいえ、乳幼児医療費助成制度は自治体によって内容が違うので、まずは自治体の制度を確認してみましょう!

カバーされる範囲は地域によって様々ですし、入院時の支払いも地域により異なるため、子どもの医療保険に加入するかどうかは地域の制度次第です。

とはいえ、この乳幼児医療費助成制度って、内容が変わることが多い印象です。
私が住んでいる市では、改善だけでなく改悪したこともありました。

隣の市では高校3年生(18歳)まで範囲が拡大したり、未就学児は無料になったりと改善しているんですけどね。

子育てのしやすさや金銭的負担感って、地域で変わるよね…。

「わざわざ加入する必要性は感じない」としつつも、保険金が受け取れたときは、入っててよかった!医療保険!と感じたのは事実です(笑)

投薬メインで9日間入院

1回目の入院は、投薬がメインになった入院です。
入院期間は9日間で、親も付き添い。

その間に掛かった費用は、以下のような内訳になりました。

入院費用:2700円(日額300円×9日)
入院用パジャマ:約1000円(100円/日)
他:約20,000円

入院費に食事代が含まれていたので助かったよ!

パジャマは点滴や診察がしやすいものが用意されていましたし、毎日取り替えてもらえるのでレンタルしました。

他の費用の内訳は、付き添いで発生した親の食事費用、テレビのカード料金、あとは子どものおむつ料金などですね。

病気の関係から個室指定だったのですが、そういう場合は個室料金は掛からないようで費用には含まれていませんでした。

長いソファもあったため、親はそこで寝ている状態。
子ども用ベッドも親が添い寝できるように大きいベッドだったので、ソファで寝たり、添い寝したりと簡易ベッドのレンタル費用は掛かりませんでした。

実際の病室

それにしても、24時間付き添い看護が結構きつい…。
私自身、親とは遠く離れて暮らしている(飛行機で1時間半)ので、実家に頼れる状況になくてなかなか厳しかったです。

まだ小学2年生のきょうだいがいたので、家をずっと空けるわけにもいかない。
そのため、結局夫婦ともに9日間仕事を休むことにしました。
2010年頃の話なので、当時在宅ワークもやってなかったんですよね…。

とにかく体力的にもきつかったので、お金で解決できるものはそうしよう!と考えたんです。

付き添い時の食事は病院の食堂で好きなものを食べ、ストレスを溜め込まないようテレビはいつでも見られるようにし、子どもが寝ている間に病院のカフェで息抜きしたりと、そこそこ支出がありました。

9日間の入院で掛かった関連費を含む総額は約24,000円となりました
ガソリン代などの交通費を含めると、もっと掛かってるかなぁ。

手術ありで3日間

2回目の入院は2泊3日でしたが、すでに子ども用の医療保険は解約していて保険金等はありません。
そして、お腹の手術を行っています。

この入院で掛かったお金の内訳は、こんな感じ。

入院費用:900円
関連費用:約4,000円

合計は約5,000円ですね。
乳幼児医療費助成制度のおかげで、手術があっても金額に影響はなく、1日300円で済みました。

このときも24時間付き添いましたが、すでに4歳でおむつもいらなかったのと、点滴もなかったのでパジャマも持参したりと、関連費用はおもに親が借りたベッド代と食事代くらいです。

2泊3日とはいえ自宅にはきょうだいがいるので、夫婦で3日間仕事を休みました。

実は、1回目の入院のときに加入していた子ども用の医療保険は、手術を行った場合、一律保険金が支給されるものでした。

もし継続して加入していたら、保険金が支給される対象手術だったので5万円が支払われていたはずです。
3日間の入院とあわせると、68,000円を保険金として受け取っていた計算になります。

これだけ受け取れたら、手術があったとしてもお金のことは心配せず入院できますよね。

私が加入していた子どもの医療保険はコープの「たすけあい共済」のジュニアコース。
入院日額6,000円が支払われるタイプで、月額は1,000円のものでした。

では、実際に1回目の入院で受け取ったのはいくらだったのか。

1回目の入院で受け取った保険金額

1回目の入院で、たすけあい共済から受け取った保険金額は、54,000円でした。
入院日額6,000円×9日間分。

実際に掛かった入院費がパジャマ込みで3,700円なので、50,300円のプラスになっています。
おかげで、入院費以外で掛かった20,000円の費用もしっかりカバーできました。

しかも、保険金受け取りの申請から支給までがスムーズすぎるくらい良い対応だったんですよ。
診断書を1枚封筒にいれて送っただけで、口座に入金されていました。

でも、結局このあとに解約したんです。
乳幼児医療費助成制度もありますし、家計に大きなダメージは受けないと判断したので、解約するにいたりました。

しかし、それでも保険金を受け取ったことで「保険に入っていてよかった!」と感じたのは事実。
こういう経験がある人ほど、「保険は入っていたほうがいい!」って言っちゃうようなぁって思います(笑)

実際、わが家が経験したのはどちらも短期入院です。
もし長期入院になるようなことが起きることを想定するなら、入っていたほうが良いかもなぁと感じます。

子どもの医療保険の必要性に対する答えは

もし、住んでいる自治体に乳幼児医療費助成制度がなかったり、夫婦ともに自営業など、仕事を休むことで家計に痛手が発生することがわかっているのであれば、そのまま加入していたと思います。

実際に掛かった入院費用をみてわかるように、子どもの入院費は助成制度があれば普段のやりくりでもまかなえる程度です。

私自身はフリーランスですが、クライアントのいない仕事なのでなんとでもできましたし、夫の会社は、幸いにも「看護・介護休暇制度」があったため、無給にならずに済みました。

そして、1回目の入院は保険金のおかげで家計はめちゃくちゃ助かったというのも事実。

この経験から私が出した結論は………

不安なら入っておいて、いらないと思ったら解約すればいい!

ということですね!
これが子どもの医療保険に対する私なりの回答です。

子ども用医療保険の選び方と考え方

私がたすけあい共済に加入していた理由はほとんどが「不安」からです。
まだ経験したことがない「子どもの病気」に備えるために、できることはしておきたいと思いますもんね。

入院したらお金がめちゃくちゃ掛かるかもしれない。
仕事を連日休むことになってしまう。
頼れる人がいないからお金で解決できるものはそうしたい。

などなど、不安になるのは間違いありません。
だから私も最初は加入しました。

さて、私がなぜ子ども向け医療保険にコープのたすけあい共済を選んだかというと、とても充実した保障内容だったため、加入しておいて損はないと判断したからです。

保障内容をざっくり紹介すると以下のような感じ。

  • 保険料が月額1,000円と安い
  • 日額6,000円支給される(選択可能)
  • 手術給付金がある
  • ケガの通院でも日額2,000円が支給される
  • 割り戻し金がある
  • 1入院につき360日まで補償される
  • 個人賠償責任保険がつけられる
  • 先進医療特約もつけられる
  • 最高30歳まで保障が継続できる(加入は19歳まで)

保険料が安いのに、補償はすごく充実していますよね。
とくに、1入院につき360日も保障される保険商品ってなかなかありません。

特にメリットを感じたのは、割り戻し金があること。
ほとんどの医療保険は掛け捨てなので、掛け金が戻ってくることはありません。

たすけあい共済は年間いくらか返ってきていたので、実質の保険料負担は月額900円くらいのときもありました。

また、特約で個人賠償責任保険が安くつけられるのもポイントです。

個人賠償責任保険とは
個人が日常生活における偶然な事故で法律上の賠償責任を負った場合につき、1億円を上限として支払われる保険。
補償は1契約につき家族全員。(実損保険:実際に掛かったお金分だけ補償する)
たすけあい共済より引用

私の妹が中学生の頃、誤って学校のガラス製のドアを割ったことがありましたが、このときの修理費用が個人賠償責任保険の保険金として受け取れたんです。

ものを壊すだけではなく、誰かにケガをさせてしまったときなども保障されます。

余談ですが、個人賠償責任保険は、大人も子どもも入っておいたほうが良いですよ!
1つの保険で家族全員保障されます。

子ども用の医療保険は”とりあえず加入”でもOK

医療保険は、いらないと思ったらいつでも解約できます。

たすけあい共済を含め、県民共済や労災の共済などは保険料が安い割に保障が厚いため、「とりあえず入っておけばいいんじゃない?」という感じで良いと思います。

これから子ども用の医療保険を検討するのであれば、ぜひ「共済」も検討してみてくださいね!

最後に、こどもの医療保険を検討するときのポイントをまとめておくと、以下のようになります。

自治体の公的保障をチェックする
自営業や福利厚生が薄い場合は前向きに活用する
必要と判断したら、こども用の「共済」を比較する
医療保障以外の部分(通院・特約など)も検討材料に!

医療保険を検討する場合、持病や病歴によっては断られることもあるため、できるだけ早いうちに検討をすすめてみてくださいね。

余談ですが、上の子が15歳以上になったので、自治体の医療費助成制度の対象から外れました。
同じ県の他の市町村は18歳まで拡大されてるのに!

私の住む自治体も新年度から拡大を検討しているようなので様子見中なのですが、もし先送りされるようであれば、共済の医療保険の加入をあらためて検討する予定です。

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この記事を書いた人

お金は使うのも貯めるのも好き。ゲームも好き。
借金200万円あったけど返済した後、結婚して30代で1200万円貯めました。
◼︎保有資格
ファイナンシャルプランナー3級、整理収納アドバイザー1級
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